株式会社常磐植物化学研究所
ラフマ(Apocynum venetum L.)葉抽出物(VenetronTM)の抗酸化活性および抗不安作用
Veronika Butterweck 1、Oliver Grundmann 1、中島淳一郎 2、田中一平 2、佐藤孝浩 2、
西部三省 3、妹尾修次郎 2 1 College of Pharmacy, Department of pharmaceutics, University of Florida、
2(株)常磐植物化学研究所、3 北海道医療大学 薬学部
【目的】
これまでに、ラフマ葉のアルコール抽出物(VenetronTM)がラットの強制水泳試験で抗うつ活性を示すこと 1) 2)、薬物との相互作用を示さないことを報告した 3)。今回我々は、ラフマ葉抽出物の抗酸化活性、およびマウスを用いたin vivoでの抗不安作用についての検討をした。
【方法】
in vivoにおける検体の抗酸化力の測定には活性酸素消去能力(ORAC)アッセイ法を用い、タンニンを含有するラフマ抽出物、タンニンを除いたラフマ抽出物、およびラフマ葉に含有されるフェノール性化合物の抗酸化能をそれぞれ検討した。なお、アスコルピン酸を陽性対照に用いた。
一方、抗不安活性の測定は高架式十字迷路法(Elevated Plus Maze, EPM)に準じて行った。すなわち、BL6/C57J雄マウスを馴化したのち、対照、ラフマ葉抽出物およびジアゼパム投与群に群分けし、被験素材投与1時間後に6分間オープンアーム上での滞留時間を測定した。また被験素材の鎮静もしくは興奮作用を除外するため、
一定時間のインターバルに続いてオープンフィールド試験を実施した。
【結果】
抗酸化活性に関して、ラフマ葉抽出物は1636±42μmol TE/gと低値を示した。また、ラフマ葉に含有される
フェノール性化合物のうちヒペロサイド(1167±24μmol TE/g)およびそのアグリコンであるクェルセチン(1123±34μmol TE/g)、クロロゲン酸(1314±29μmol TE/g)が最も高い抗酸化活性を示した。一方EPMにおいてジアゼパムおよびラフマ葉抽出物投与群は、有意にオープンアーム上での滞留時間を延長した。
(ジアゼパムΔt105sec.、ラフマ葉抽出物Δt137sec.)。オープンフィールド試験においては、ジアゼパム投与群とラフマ葉抽出物投与群の間に顕著な差は観察されなかった。
【結論】
ラフマ葉抽出物はフラボノイドやフェノール性化合物を豊富に含み、強い抗酸化活性を示す。マウスに対するラフマ葉抽出物の
抗不安活性はベンゾジアゼピン(ジアゼパム)に匹敵し、鎮静効果は観察されなかった。
1) Butterweck V. et al., Biol. Pharm. Bull., 24, 848-51 (2001)
2) Butterweck V. et al., Pharmacol. Biochem. Behav., 75, 557-64 (2003)
3) Kobayashi M. et al., Biol. Pharm., 27, 1649-52 (2004)
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